市の遊休地を有効活用して防災活動促進に貢献
本事業は、流山市が公募した「流山市ファシリティマネジメント(FM)施策の事業者提案/公民連携(PPP)事業」において、当社を中心とした民間企業グループが提案を行った「民間事業者による防災備蓄倉庫整備促進事業」が採用され、実施された事業です。
取組の経緯
- 2013年10月
- 流山市がFM-PPP事業を公募
- 2014年03月
- 三井住友建設が事業スキームを考案し、応募
- 2015年12月
- 事業契約の締結
- 2016年04月
- 収益創出事業を開始
事業の概略
本事業は、
① 流山市が所有する土地を活用した収益創出事業と
② ①の収益を使った防災備蓄倉庫整備促進事業
を組み合わせた事業で、三井住友建設は事業全体のコーディネートを行いました。
事業スキーム
収益創出事業
- 1)流山市は市が所有する低利用・未利用の土地を収益事業のため、SMC商事に貸し付け、地代を得ます。
- 2)SMC商事は流山市所有の土地を借り受け、更にイナバクリエイトに転貸し、イナバクリエイトは収益創出事業(レンタルガレージ事業)を実施します。
防災備蓄倉庫整備促進事業
- 1)流山市は、①で得た地代を使って広域避難所に設置する防災備蓄倉庫および防災備蓄品を調達しました。
- 2)防災備蓄倉庫及び防災備蓄品はSMC商事が調達し、流山市に納入しました。
- 3)防災備蓄倉庫の設置はイナバクリエイトが担当しました。
これにより自治体が所有する遊休地などを活用した資金調達から防災備蓄倉庫設置までの一体的な事業スキームが実現しました。
本事業がもたらす効果
本事業により、流山市は公有資産を有効活用した資金創出を実現し、この資金を使って防災施策の促進を図ることができました。また、当該土地の活用はあくまでも暫定的なものであり、契約により途中解約が可能なスキームを作ることにより、公共側も外部環境の変化等に柔軟に対応することが可能となりました。