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自立型地盤観測網「GENESIS」 とは
自立型地盤観測網「GENESIS」(Geo-Engineering NEtwork Sensors and Intelligent Synthesis)は、発電機能とパケット通信機能を備えた観測基地局と各観測点を特定小電力無線で結び、双方向通信によりデータ採取と測定制御を行うことができる地盤観測網です。

自立型地盤観測網GENESIS の設置例
特徴
- 地盤伸縮計、ばらまき型傾斜計、地下水位計などの計測機器と通信機器で構成されるセンサーユニットを観測点に配置して、様々な地盤のデータを収集できる観測網を構築します。
- 観測基地局(親機)と観測点に配置したセンサーユニット(子機)は、特定小電力無線を利用して無線データリンクを形成しています。子機を通じた遠隔操作により、設置した計測機器の制御が可能です。
- 観測データはパケット通信により観測基地局から本社や工事事務所に設置したパソコンに送付され、リアルタイムに観測状況を把握できるとともに、対象区域の地盤状況を蓄積データから総合的に判断できます。
- 観測点ごとに配置した子機は中継機としても利用できるので、電波が遮蔽される山陰や谷凹部でもデータ送信が可能となり、広域の観測網を構築することが可能です。
- 観測基地局は発電機能(太陽光パネル+予備の蓄電池)とパケット通信機能を備えており、点検等のメンテナンスの頻度は少なくてすみ、長期の観測が容易です。
システムの構成
観測基地局の設置事例
適用事例
ダム工事、道路工事、造成工事などの切土のり面、また、トンネル坑口のり面の計測など、多数