- 長寿命・高耐久
超高耐久橋梁(Dura-Bridge®)とは
Dura-Bridge(デュラ・ブリッジ)とは、腐食の可能性のある鉄筋やPC 鋼材(ピアノ線)に替わり、腐食しない新材料を用いた超高耐久の橋梁で、西日本高速道路(株)と当社の共同研究で誕生しました。Dura-Bridge の由来は、Durable Bridge(耐久性の高い橋)を意味しています。
橋梁構造物のメンテナンスフリーを実現し、維持管理費の削減や技術者不足の問題を解決するとともに、持続可能な日本の社会基盤を整備することを目標として開発しました。
Dura-Bridge の架設(徳島自動車道別埜谷橋)
特徴
Dura-Bridgeは、腐食の可能性のある鉄筋やPC鋼材(ピアノ線)に替わり、腐食しない新材料であるアラミドFRPロッド(Aramid-Fiber-Reinforced Plastics)を橋梁の補強材を使用しています。アラミドFRPロッドとは、24万本のアラミド繊維(テクノ―ラ®)をビニルエステル樹脂で含浸し硬化させ、直径7.4mmの棒状に加工した繊維強化プラスチックです。アラミドFRPロッドは、従来用いられてきたPC鋼材と同等以上の強度を有し、コンクリート内でも劣化しない耐アルカリ性を有しています。
開発のあゆみ
Dura-Bridgeの開発を実現するために、現行の橋梁のコンクリート強度と比べると3倍程度の強度を有し、コンクリートの弱点となる引張力に対し高強度鋼繊維を混入することで補強しています。
床版の輪荷重走行試験 |
接合部のせん断耐力実験 |
Dura-Bridgeの試験施工として、大型重機が往来する工事用道路として実証橋を建設し、約2年間モニタリングや調査・載荷試験により、Dura-Bridgeには、十分な耐荷性能や構造全体系における安全性を確認しています。
実証橋のクレーン載荷試験 |
実証橋の桁内 |
適用例(実績)
西日本高速道路(株) 徳島自動車道別埜谷橋(徳島県)に、新設の高速道路本線橋として初めてDura-Bridgeを採用されました。
本構造の適用によるライフサイクルのCO2排出量を試算した結果、通常のコンクリート橋より55%削減できることがわかりました。
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関連リリース
超高耐久橋梁(Dura-Bridge®)を採用した高速道路本線橋が完成します(2020年11月25日リリース)
超高耐久橋梁(Dura-Bridge®)を高速道路本線橋に初採用(2018年07月25日リリース)