- 土木
プレファブ鉄筋工法とは
ループ継手を、ブロック施工する場所打ちPC橋に適用することにより、1ブロックの鉄筋を完全にプレファブ化することを可能にしました。これにより、施工効率の向上、工程の短縮、経済性の向上が図れます。実施にあたっては、ループ継手の特性を明らかにしています。
プレファブ鉄筋 |
特徴
- 従来工法に比べ、現場作業の省力化・工程短縮が可能です。
- 鉄筋篭は軽量であるために、設備投資はプレキャストセグメント工法の数十分の一程度と、極めてわずかで済みます。
- わずかな投資で大きな効果を挙げることができるため、中小規模橋梁でも十分適用が可能です。
設計
プレハブ鉄筋工法では、主鉄筋に全数ループ継手を採用することで継手長を40cmと短くしています。ループ継手の特性に関しては、試験により確認されています。
施工
- STEP1
地上に設けた簡易な鉄筋架台の上で、鉄筋・小口型枠・PCによる鉄筋篭を組み立てます。
- STEP2
出来上がった鉄筋篭を吊り上げてトレーラーに載せ、地上を運搬し、桁先端の移動作業車内に吊り込みます。
- STEP3
側枠(内枠)を設置して、コンクリートを打ち込みます。
実施例
保津橋 |
我が国初の場所打ち張出し施工におけるプレファブ鉄筋の採用 【保津橋】(土木学会の田中賞) 架橋位置:京都府 構造形式:6径間連続PCエクストラドーズド橋 最大支間:100.0m 完 成 年:2001年 |
須津渓谷橋 |
我が国初のアーチ橋におけるプレファブ鉄筋工法の採用
【須津渓谷橋】 架橋位置:静岡県 構造形式:上路式RC固定アーチ橋 最大支間:105.0m 完 成 年:2003年 |