戸境コンクリート壁に内蔵する、使い勝手が良くシンプルな 家具転倒防止下地「スマートレール」

近年発生した大地震では、家具類の転倒による負傷者が非常に多いことが問題となっており、最近のマンションでは家具の 配置が想定される壁面に家具を固定できる「家具転倒防止下地」を設置することが多くなっています。しかし住戸境のコン クリート壁に設置する場合は、下地を設置した位置がわかりづらい、部屋の有効面積が狭くなるなどの課題があります。今回開発した家具転倒防止下地「スマートレール」はそれらの課題を解決し、市販の家具転倒防止金具を利用して家具を固定 できる、多機能でデザイン性の高い優れた商品です。

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「スマートレール」の設置イメージ
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「スマートレール」の断面図例

従来と変わらない壁厚での設置が可能

従来、戸境壁に家具転倒防止下地を設置する場合、コンクリートを増し打ちしたり、表面にさらに仕上げ壁を設けたりする必要がありました。「スマートレール」は、居室の壁面をフラットに仕上げ、かつ有効面積を損なわずに戸境コンクリート壁に内蔵できる家具転倒防止下地です。市販の家具転倒防止金具を利用して家具を固定することで、地震時の家具転倒を防ぐことが可能です。

利便性とデザイン性にも配慮

「スマートレール」は、和室に設置されることが多い「付長押つけなげし」とは異なり、壁面に細いスリットが見えるだけの、シンプルで室内側に出っ張らず、家具配置の邪魔とならないデザインとしています。スリットの下部には家具転倒防止金具を取り付ける下地が内蔵されており、その設置位置が一目瞭然なので家具の固定が容易です。

絵画や衣服も掛けられる多機能性

「スマートレール」は、家具の固定だけではなく、絵画などを固定する「ピクチャーレール」としても利用できます。またハンガーなどを用いて衣服を掛けることもできるなど、その利用方法は多岐に渡ります。このように多くの機能を持たせることで、安全対策だけでなく、より快適な「すまい」の実現にも寄与します。

  • 家具転倒防止下地「スマートレール」は三井住友建設の特許技術です。