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U桁リフティング架設工法とは

U形断面のプレキャストコンクリート桁を、リフティングガーダーにより橋脚に近い位置で吊り上げて一括架設する工法です。
支間や桁高が比較的均一に計画された、大規模な都市内高架橋の建設に最適な工法です。
床版にPC板を用いた合成床版とすることにより、さらなる高品質化と工期短縮が可能です。

特徴

  • プレキャストセグメントを従来のスパンバイスパン工法で架設する場合に比べて、約10%のコストダウンが可能です。
  • U形桁を現場ヤードで1支間を一括製作し、大型リフティングガーダーを用いて架設するため、大幅な工期短縮が図れます。
  • 橋体をU形桁と上床版に分割することで、吊上げ重量を軽減するとともに、1支間を一括架設することにより、リフティングガーダーに作用する曲げモーメントを従来の約1/6に低減しています。
  • 現場でプレキャスト部材を製作し、工場からの運搬車両が不要なことから、周辺環境への影響が軽減されます。
  • U形桁の製作と架設を連続して行うため、広大なストックヤードを必要としません。
U桁リフティング架設工法のイメージ
U桁リフティング架設工法のイメージ

実施例

茄子作(なすづくり)地区高架橋
茄子作(なすづくり)地区高架橋
U桁リフティング架設工法をはじめて適用
【茄子作(なすづくり)地区高架橋】(PC技術協会賞
架橋位置:大阪府
橋長:790m
最大支間:42.0m
完成年:2009年
中野高架橋のセグメント
中野高架橋のセグメント
U桁をプレキャストセグメントで構築した例
【中野高架橋】
架橋位置:神奈川県
橋長:307.0+280.0m
最大支間:40.0m
完成年:2011年

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