- 建築
制振構造とは
地震や風による揺れを抑えるために「制振装置」を組み込んだ構造を持ち、制振装置が振動エネルギーを効率的に吸収することで、構造体(柱や梁など)の損傷を軽減し、安全性と快適性を高める技術です。
制振構造は建物の揺れを小さくする技術です。建物に組み込んだ「制振装置」で振動のエネルギーを吸収し、地震や風の力で建物が揺れようとするのを抑えます。
特徴
- ブレーキのように働く制振装置が振動エネルギーを吸収します。
- 制振装置によって、効果的に揺れを制御できます。
- 耐震構造が「建物全体の強度で揺れに耐える」のに対し、制振構造は「制振装置で揺れを小さく抑える」構造です。
- 超高層の住宅やオフィスビルなどに広く採用され、安心して利用できる建物を実現します。
制振装置
制振装置には以下の種類があります。
■ 鋼材型:鋼材の塑性変形により振動エネルギーを吸収
■ 粘性型:オイルの流動抵抗により振動エネルギーを吸収
■ 粘弾性型:ゴムの変形により振動エネルギーを吸収
■ 摩擦型:摩擦力により振動エネルギーを吸収
配置と形状も様々です。
柱と柱の間に斜めに設置
壁面としてフレームに設置
間柱として設置
当社では、1980年代から独自の制振装置開発を行ってきました。
特に優れた地震エネルギー吸収能力を有する粘性型の装置にこだわって開発を行い、1991年には大地震に対して無損傷設計を実現した建物に適用をしています。
お客様のメリット
- スレンダーな超高層建物を実現可能
- 地震・暴風に対する安全性の向上(安心感向上)
- 小さな揺れに対しても効果を発揮(居住性向上)
- 長周期地震動の揺れをすばやく抑制(長周期地震動対策)
- 地震時の建物の損傷制御(資産価値の維持)
- ブランド価値の向上(入居率・販売率の向上)
設計施工事例
タワーマンション 地上34階 東京都
制振装置:粘性型、粘弾性型
地震時のエネルギー吸収量:最大12%程度
Q&A
Q1. 制振構造に適する建物にはどんな建物がありますか ?
A1. 地盤条件や建物形状によって最適な構造が異なります。たとえばスレンダーな建物など、条件により免震構造よりも制振構造の方が合理的な場合もあります。
Q2. 制振装置のメンテナンスは必要ですか ?
A2. 基本的にメンテナンスフリーですが、定期点検を推奨しています。
Q3. 制振構造は費用はどのくらいかかりますか ?
A3. 制振装置の設置により初期費用がかかりますが、地震発生時には制振装置が地震エネルギーを吸収するため、建物本体への負荷が抑えられます。その際、構造体や内装の損傷が軽減されるため、地震時の修繕費用削減が期待できます。長期的にはコストメリットがあると考えられ、資産価値の維持にもつながります。