• 長寿命・高耐久

FBG光ファイバーモニタリングシステムとは

既設橋梁の静的な経時変化や車両走行時の動的挙動をモニタリングするシステムです。FBG光ファイバーセンサは経年劣化の懸念がない材料で構成され耐久性に優れるため、永年にわたる長期間の計測が可能です。構造物に設置するのはセンサと光ケーブルのみとし、調査頻度を決めて定期的に測定システムを持ち込み、データを採取することで、リーズナブルな運用が可能です。FBG光ファイバーセンサを橋梁の重要点検箇所に配置し、長期的な状態・挙動を連続性のあるデータとして把握することで、マクロ的に既存橋梁の健全性を評価します。

本システムは、国交省「点検支援技術性能カタログ」に掲載されています。

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FBG光ファイバーセンサを配置した橋梁

システムの設置

  1. 事前調査の結果や構造解析の結果をもとにピックアップした重要点検箇所に光ファイバーセンサを配置します。
  2. 決定した配置計画に基づき光ファイバーセンサを設置し、光ケーブルで直列に連結します。
  3. ケーブル端部を人の立ち入ることのできる箇所に設置し、定期調査時に測定システムを接続して計測、記録します。

 

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FBG光ファイバーセンサの設置

特徴

  • ひずみ検出精度は、電気式ひずみゲージと同等の1μ程度です。
  • 1000Hzの高周波サンプリングが可能であり、車両走行時の動的挙動が把握できます。
  • 電磁場の影響を受けず、ノイズがきわめて小さいです。
  • センサは、1本の光ケーブルで直列に配線することができ、現場がシンプルになります。
  • また、これにより測定システムの接続も簡単です。

 

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適用実績

富山県、兵庫県、北海道内の既設橋梁のモニタリングに使用中

長寿命・高耐久