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スクライム-サット・サーブ工法とは
株式会社サトコウと共同開発した「スクライム-サット工法」の柱・梁部分に用いるプレキャストコンクリート(PCa)部材の接合を、モルタル注入による結合ではなくPC鋼材を用いてアンボンド圧着させることで、RC造建築物の解体・リユースを可能とした工法です。
概要
RC造の建築物は高い剛性・耐久性・耐火性などの特徴を有する一方で、解体のし難さのため、これまでリユースの検討や取り組みが進んでいませんでした。本工法は、建築時の急速施工に加え、圧着力を開放するだけで基礎構造を除く躯体と内装ユニットを部材ごとに容易に解体とリユースができ、サスティナブルな環境配慮建築物を可能にします。
スクライム-サット・サーブ工法の概要 |
圧着プレキャスト柱の構造実験 |
特徴
- PC鋼材の圧着力を開放するだけで容易に部材ごとの解体が可能です。
- 解体作業時の騒音と振動を大幅に低減します。
- PCa部材のリユースと内装ユニットのリフォームで新たな建物を創出します。
- 部材のリユースを推進することで環境負荷低減に寄与します。
適用範囲
当工法の適用は、柱を鉄筋コンクリート(RC)造、梁を鉄骨(S)造とするハイブリッド構造の「ミック構法」を超える大スパン構造の建築物にも可能です。