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A&P耐震補強工法とは

アラミド繊維シートと高伸度繊維シートを使用した、高架橋柱の耐震補強工法です。柱のせん断補強区間には高強度アラミド繊維シートを、じん性補強が必要な区間にはポリエチレンテレフタレート繊維(PET)、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)などの高伸度繊維シートを用います。 コンクリートの強度や変形性能を十分に発揮することができるため、耐震性能上高い変形性能が要求される鉄道高架橋柱への耐震補強に適した工法です。 a&p01
A&P耐震補強工法の概念

特徴

  • 耐震性

    高伸度の繊維を用いれば、耐力は終局変形が繊維の破断では決定されないこととなり、脆性的な挙動を避けることが可能となります。柱の変形性能を十分に発揮することができます。

  • 経済性

    高伸度繊維シートは安価なため、経済性に優れています。

  • 工期短縮

    鋼板接着工法に比べ、厳密な採寸や工場加工が不要で、工期短縮が図れます。

  • 施工性

    他の補強用繊維シートと同様に軽量、柔軟なため、施工性に優れた材料です。

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アラミド繊維シートと高伸度繊維シート
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試験状況

経済性

せん断スパン比が大きい橋脚では、従来の鋼板接着工法に比べてコストダウンが可能です。

a&p04せん断スパン比 La/D

工期

工事は数日間で完了します。工場加工は不要です。

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その他

工法基準

「既存鉄道コンクリート高架橋柱等の耐震補強設計・施工指針 A&P耐震補強工法編」、 平成18年1月、財団法人 鉄道総合技術研究所

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