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トンネル用アラミド三軸メッシュ工法 とは

型崩れしない砂付き三軸アラミドメッシュシート(SAMMシート)を覆工コンクリートの表面近くに設置することにより、コンクリートの剥落の恐れをなくし、耐久性を向上させる工法です。 この工法は特許出願中です。また、SAMMは、 Sandy Aramid Mesh Methodの略です。 SAMMシート
SAMMシート

特徴

  • コンクリートの剥落防止だけでなく、コンクリート表面のひび割れ幅も制御できるため、覆工コンクリートの耐久性が向上します。
  • SAMMシートはコンクリート表面に露出しないため、仕上がりは通常のコンクリート表面と変わりありません
コンクリート表面 コンクリート表面

性能試験

トンネル覆工コンクリートクラウン部の実大型枠を利用した"トンネルSAMM工法"の実証試験を実施し、所定の性能を満足すること、適用性・有効性を確認しました。アラミドメッシュシートは、以下の試験を行い、性能を確認しています。 性能試験(SAMMシートなし)
性能試験(SAMMシートなし)

性能試験(SAMMシートあり)
性能試験(SAMMシートあり)

施工

  • 施工範囲

SAMMシートを、覆工コンクリートのひび割れ・剥落が発生しやすい目地部を挟んで幅約1m(片側約50cm)、クラウン部120°の範囲に配置するのが効果的です。

  • 固定方法

SAMMシートは、移動式型枠(スライドセントル)をセットした後に作業窓からスキンプレート上に固定できます(写真-1)。コンクリート打設中に移動しないように固定します。

  • 固定治具

固定用治具は、脱型時に容易に切断できる形状、強度としています。

SAMMシートの設置範囲
SAMMシートの設置範囲

固定状況
固定状況

実施例

コンクリート打設状況
コンクリート打設状況
  • 道路トンネルに採用

【椎坂白沢トンネル】

工事名:(仮称)椎坂2号トンネル工事分割1号
工事場所:群馬県沼田市利根町
発注者:群馬県
工期:2009年10月15日~2012年4月19日
概要:国道120号のバイパストンネルで、全長1,653mのうち起点側831mの2車線道路トンネル新設工事。

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