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アラミドFRP緊張材とは

アラミドFRP緊張材は、アラミド繊維(テクノーラ®)をビニルエステル樹脂で棒状に成型した繊維強化複合材料です。引張荷重を受け持つ軸方向の繊維とコンクリートとの付着をとるための3層の異形化繊維(異形化繊維、軸方向繊維および押え繊維)から構成されています。

アラミドFRP緊張材

特徴

  • 高強力: 単位面積あたりの引張力は鉄筋の約4倍で、PC鋼より線と同等の引張強度を有しています。
  • 軽量: 比重は鋼材の6分の1倍と軽量です。
  • 低弾性率:引張弾性率は鋼材の約4分の1でコンクリートや地盤のクリープ変形による張力変化を小さく抑えることができます。
  • 疲労抵抗性: 優れた引張疲労特性を有しています。
  • 非導電性: 電気を通しません(電気抵抗5×1013Ωm)。
  • 非磁性: 磁界の影響を受けません(透磁率1.0)。
  • 耐薬品性: 高い耐アルカリ性と耐水性を有しています。

アラミドFRP緊張材仕様

ひずみ - 応力

定着具

アラミドFRP緊張材は、付着定着具を用いて緊張します。定着具は、無収縮モルタルを鋼製定着体内部に充填してアラミドFRP緊張材を定着しています。

緊張定着具

アラミドFRP緊張材の構成

 

実施例

アラミドPC橋

バース(プレテンション方式単純ホロー桁)

Dura-Bridge実証橋

壁式橋脚補強
(AWS工法)

外ケーブル定着ブロック接合
(ABS工法)

プレキャスト水路緊張連結

グラウンドアンカー

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