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デジタルカメラを用いた打込み杭の施工管理技術とは
打込み杭の支持層への打止め施工管理において必要となる、打撃による杭の貫入量とリバウンド量の計測を、デジタルカメラを用いた動画撮影で簡便に精度良く行う技術です。
特徴
- 計測員による鉛筆手描き手法と比べて人為的誤差が生じることが無く、高い計測精度(分解能0.5mm程度)が確保できます。
- 杭より30mほど離れた場所からの非接触計測(撮影)のため、作業安全性が向上します。
- ハイスピード動画撮影により、100Hz程度までの高振動数の動的変位波形が測れ図化できます。
- 市販のデジタルカメラを利用するため、安価にシステムを構築できます。
![]() 打撃による杭の貫入量とリバウンド量 |
![]() デジタルカメラによるマーカーの動画撮影 |
効果的な適用法
- 護岸構造物基礎工事、橋梁基礎工事などにおける打込み杭の施工管理への適用。
- 記録紙への鉛筆手描きに替えて、画像および波形のデジタルデータを記録保存することで施工管理の信頼性が向上します。
- 供用中の構造物の振動やたわみ計測への応用。
- 構造物載荷試験における動的変位計測への応用。
杭貫入量測定記録のグラフ出力