- 土木
フローティングネットとは
石油タンクの液面上に浮かべた金属フレームに取り付けられたネットの流体抵抗により、地震時の液面揺動(スロッシング)を抑制する制震装置です。
特徴
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![]() フローティングネットの概念 ![]() タンクへの設置状況 |
設計
技術研究所の振動台における模型タンク(直径3.8m)および実機タンク(直径15m)の加振実験から、フローティングネットの波高抑制効果を減衰定数として定量化し、目標波高に応じてネットの諸元を設計できる手法を開発しました。 | ![]() アルミフレームとネットの構成 |
施工
既存タンクの開放点検時にフローティングネットを設置でるよう、フレームおよびネットは小部材単位で構成され、点検口からタンク内に搬入して組み立てることができます。
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![]() 設置手順 |
性能実証
模型タンク振動台実験
![]() 模型タンク振動実験 |
タンク径: 3.28m タンク高さ:1.2m 水深: 0.882m 一次周期: 2.19秒 実験内容: 自由振動実験 スイープ加振実験 地震波加振実験 |
実機タンク振動実験
![]() 実機タンク振動実験 |
タンク径: 15.5m 水深: 8.0m 一次周期: 4.21秒 実験内容: 自由振動実験 人力加振実験 |
波高低減効果
![]() |
波高低減効果グラフ模型実験により約35%の波高低減効果があることを確認しました。 |