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P&UA構法とは
P&UA構法(Panel & Unbonded Anchor構法)は、中高層木造建築に適用される新しい耐震構造技術です。本構法は、柱や梁、耐震壁に木質材料を、柱梁接合部に鉄骨を使用した、ラーメン架構や耐力壁架構により構成されています。新たに開発した「GIUA(アンボンド範囲を設けた鋼棒挿⼊接着接合)」、「シアリング・コッター耐力壁」、「ローリング・コッター耐力壁」、「炭素繊維によるせん断補強」などの要素技術を用いることで、高耐力・高剛性・高靭性のある中高層木質構造建物の実現が可能となります。
本構法は、(株)市浦ハウジング&プランニングを代表とする「P&UA構法共同技術開発グループ」による共同開発で、2つのプランにより日本建築センターの評定をそれぞれ取得しています。
評定を取得した10階建て共同住宅のイメージ
評定を取得した11階建て事務所のイメージ
特徴
- 10階建て程度の集合住宅、事務所などの中大規模木造建築に対応可能です。
- 2方向にラーメン架構をもつ柱梁接合部が可能です。
- 一般の木質耐力壁に比較して、優れた変形性能とエネルギー吸収性能を有した耐力壁を採用しているため、さらに耐震性能が向上します。
- 炭素繊維補強により、木材梁接続部への貫通孔の設置が可能です。
- 工場で木材の柱・梁端部にGIUAを施工し、現場ではこの柱・梁を鉄骨のパネルゾーン(柱梁のジョイント部分)にボルトを用いて緊結するだけであり、施工の省力化が図れます。
P&UA構法を構成する要素