- 土木
プレキャストベル形タンクとは
側壁と屋根部材を一体化したプレキャストセグメントでベル形に築造する新しいタイプのPCタンクです。
特徴
- 側壁と屋根部材を一体化し、屋根部の施工を省略することによって工期短縮が図れます。
- 円周方向のPC鋼材は、補強リブを偏向部として利用した外ケーブル方式とすることで摩擦によるプレストレスの損失が少なくなり、必要鋼材量が低減されます。
- 外ケーブルの定着部には、Xアンカーを使用するため局部応力が発生せず、定着部まわりの補強が不要です。
構造
- セグメントは、ドーム形状を縦に分割したものを 工場で製作し、外面の塗装と内面の防水塗装を行った後、現場へ運搬、架設します。
- セグメントには、縦方向に補強リブを設けること によって鉛直方向のPC鋼材が不要としています。
- 縦リブは、円周方向のPC鋼材の偏向部および定着部を兼ねています。
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![]() セグメントの形状 |
![]() 定着部の詳細 |
施工
セグメントは、縦方向に補強リブを設けることにより、側壁厚を極力薄くしています。施工時の安全性を確保するため、仮置き方法、架設方法について検討し、支持位置や支持点を決定します。
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実施例
わが国初のプレキャストベル形タンク
梺配水池
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所在地:愛媛県喜多郡内子町 有効容量:1,130m3 有効水深:10.400m 最大内径:14.000m |