- 建築
損傷制御型トラス梁構法「雷靭(RAIJIN)」とは
本構法は、梁両端部付近の下弦材部分に座屈拘束部材を組み込んだ構造で、地震によって生じる力と変形はこの座屈拘束部材が吸収するため、斜材や上弦材、下弦材の座屈を防ぐことができます。変形能力に優れた梁部材として扱うことができ、構造性能評価(日本ERI株式会社ERI-K20010号)の取得により、一般確認申請での設計が可能です。
本構法は、国立大学法人東京工業大学と共同で開発したものです。
設計法を確立した「雷靭(RAIJIN)」建物のイメージ
特徴
- 設計時の地震力を低減可能で、鋼材の断面積を小さくし、経済的な設計が実現します。
- 特にトラス梁とH形鋼梁による構造フレームを組み合わせた建築物、および構造フレームを多層とした建築物の経済設計を高めることができます。
- モデル物件での試算結果によると、要求される耐震性能を満たしつつ、鋼材量を約10%削減できます。
- 第三者評価機関による技術性能評価取得済みの座屈拘束部材を使用し、安心・安全な耐震性能を確保でき、大地震後の簡易な点検のみで、生産活動を早期に再開可能です。
「雷靭(RAIJIN)」の構造イメージ
従来工法との比較