- 建築
RCOfficeとは
RC(鉄筋コンクリート)造の良さを活かして理想的な無柱オフィス空間を実現します。
お客様のメリット
RC造の長所を引き出すことで、一般的なS(鉄骨)造のように窓際の柱が事務所室内に配置されることなく、オフィスとして理想的なレイアウトフリー空間を確保します。 一般的なオフィスビルでは、室内窓際にある柱の外側に外壁が取り付けられ、什器のレイアウトに大きな制約を与えます。RCOfficeでは、躯体をそのまま外壁として利用できるRC造のメリットを生かし、さらに窓際の柱の断面を扁平にすることで、オフィス空間の自由度の確保を実現しています。
概要
RC造で理想的なオフィス空間を実現するために、S造でしかできなかった3つの課題を解決しています。
1. 大スパン化
―オフィスに求められる無柱空間を実現するためにRC造で16m~20mの大スパン化―
RC造は通常10m程度のスパンを上限に設計されます。しかしながら現在のオフィスでは16m~20m程度までの無柱空間が要求されます。同時にS造と同等の梁せいとすることが経済的に必要となります。
当社が建築分野で得意としているRC造超高層住宅で培ってきた「プレキャスト(PCa)工法」と土木分野のPC橋梁で多くの実績を残す「プレストレストコンクリート(PC)技術」を融合させながら開発を進めました。
大スパンPCa床スラブ構法
- 10mクラス(住宅)→16mクラス(オフィス)へ
- RC造の優れた居住性(音・振動)をオフィスに適用
![]() 一般的なオフィスと住宅の比較 |
![]() オフィス空間イメージ |
2. 経済階高
―天井高を確保しながら経済階高を実現するためにRC造であっても空調ダクトが貫通しやすい梁形状―
オフィスの特徴の一つとして、高レベルの執務環境を得るために、天井内には空調ダクト等の設備が多数設置されています。
構造上RC造の梁はS造に比ベダクト貫通用のスリーブをあけにくいため梁下を通すこととなり、階高も余分に必要となります。したがってS造同等のスリープを設けられる梁の開発が必要となります。
大スパンPCa床スラブによるスラブ下設備ダクトスペース確保
- S造と同じ階高で計画可能
- ホームビーム・ホールガーターの開発により設備ダクトルートを確保
■ 工法別によるダクト梁貫通状況
3. 短工期
―RC造であってもS造と同程度の短工期―
RC構造建築は一般的にS造よりも工期が長く、全てを現場打ち工法とした場合は14階建てで約2~3カ月長くなります。そこで当社ではRC造の工期短縮をめざしスクライム工法を開発いたしました。
これは柱梁構造体を全てPCaにすることで現場での構造体コンクリート打設をなくすことができる工法です。従来の型枠・鉄筋作業や養生期間が不要となり、S造なみの工期を実現可能です。
スクライム工法の発展
- 柱梁フルPCa技術を活用
- 積層工法でS造並みの工期
スクライム工法