- 長寿命・高耐久
橋梁点検ロボットカメラとは
橋桁の下面や支承部など近接目視が困難な箇所に対して、ポールユニットを用いて視準可能な高さに専用カメラを据付け、点検、測定、映像記録採取を行う装置です(NETIS 登録 KT-160016-A)。
ポールユニットは「懸垂型」と「高所型」があり、「懸垂型」は下方に最大6.0mまで、「高所型」は上方最大10.5mまで伸ばすことができ、先端のカメラは、タブレット端末から無線通信により遠隔操作します。
この橋梁点検ロボットカメラは、(株)日立産業制御ソリューションズと共同で開発しました。
特徴
● 安心・安全
- 橋面から橋梁側面・下面の点検調査を可能とし、作業中の転落事故などの危険性が低減されます。
- 大きな設置場所を必要とせず点検時の交通規制が軽減されます。
● よく見える
- 光学倍率30倍により、20m先の0.2mm幅のひび割れが確認できます。
- ひび割れ幅の測定は、映像上に表示されるクラックスケールにて行います。
- 映像補正(コントラスト補正、手振れ補正、霧除去機能)により、目視性能を向上させます。
- これらの機能で点検現場での「見る」を強力にサポートします。
● 誰でも使える簡単操作
- ポールユニットは、伸縮自在で容易に設置できます。
- 操作端末は、タブレットPCで、指で簡単に操作できます。
- 動画を撮影しながら静止画を撮影できます。
● 幅広い用途
- 橋梁のみならず、道路照明柱、標識柱、トンネル、タンク、建造物等にも適用可能です。
便利な機能
対象の寸法計測ツール
操作端末画面にクラックスケールおよび計測目盛を表示します。これを自由に移動して、ひび割れ幅や損傷の大きさの測定が行えます。対称面の角度に応じてクラックスケールは自動調整されます。
低倍率自動撮影機能
ズームアップして撮影した写真は、整理する段階になって、橋梁のどの部位を撮影した写真なのか分かり難いという欠点があります。そこで、同時にズームアウトした写真を自動的に撮影し、ズームアップした写真位置を赤枠で表示する機能を持たせ、整理に役立つようにしています。
連続自動撮影機能 → 画像合成(汎用ソフト使用)
撮影したい領域全体を所要の解像度(mm/pixel)を保ったまま撮影します。画像合成により全体が俯瞰でき、個々の損傷が部材のどの位置に発生しているかの把握が容易になります。