- 土木
SPER(スパー)工法とは
あらかじめ帯鉄筋を埋め込んだプレキャストパネルで橋脚表面を形成し、内部にコンクリートを打ち込んで合成構造の橋脚を急速施工する工法です。高い橋脚ばかりでなく、低い橋脚にも適用できます。 SPERとは、Sumitomo Mitsui's Precast Form for Earthquake Resistance and Rapid Constructionの略です。
矩形断面プレキャストタイプ |
![]() 円形断面プレキャストタイプ |
帯鉄筋、中間帯材の構造
特徴
- 橋脚工事における作業工程の大部分を占める鉄筋組立て作業を省力化したことにより、大幅な工期短縮が図れます。
- 高い橋脚が数基あれば、また、低い橋脚でも同一断面のものがまとまってあれば、従来工法より経済的になります。
- 工場製作の高品質なプレキャストパネルを使用するため、耐久性に富み、美しい仕上がりとなります。
- 木製型枠を使用しないため、地球環境に配慮した工法といえます。
- 高所での足場作業が少なく、より安全な工法です。
設計
完成時には、プレキャストパネルを含めた断面を橋脚躯体の有効断面とすることができます。
施工
- STEP 1 主鉄筋の組立て
- STEP 2 ハーフプレキャスト部材の建込み
- STEP 3 コンクリート打設(1回目)
- STEP 4 ハーフプレキャスト部材の建込み
- STEP 3 コンクリート打設(2回目)
- 以下、繰り返し
実施例
![]() 乙味川橋 |
高橋脚の実施例 【丹波綾部道路乙味川橋工事】 |
![]() 鷲見橋 |
【東海北陸自動車道 鷲見橋工事】 |
![]() 青山地区高架橋 |
低橋脚の実施例 【第二京阪青山地区高架橋工事】 |