- 建築
- 環境
SSTボイドスラブとは
SSTボイドスラブ(SST:Silent void Slab equipped with TMD)は、ボイド型枠内に振動を抑制する装置である「TMD※」を内蔵することで、重量床衝撃音を低減する工法です。適用実績では一般的なボイドスラブ(同一厚さ)と比較して最大7dBの低減効果を確認しています。
本工法は金沢工業大学と三昌フォームテック(株)と共同開発しました。
※TMD:同調質量ダンパー(Tuned Mass Damper)の略称。
振動する対象物に付加したおもりが、対象物の振動に共振することで振動を抑制する装置。
SSTボイドスラブの断面図
特徴
- スラブを厚くすることなく遮音効果を向上できます。そのため、床衝撃音を低減しつつ、天井が高い居住空間実現や建物重量の削減も可能です。
- TMDが内蔵されたボイド型枠を、スラブ内全面に配置します。TMDによる遮音効果の得られる周波数を重量床衝撃音の周波数範囲内となるように設計することにより、高い遮音効果を発揮します。
- ボイドスラブ内のTMDは、PCa工場で事前に設置するため、建築現場における作業手順は一般的なボイドスラブと同じです。
スラブ種類 | SSTボイドスラブ | 一般ボイドスラブ | 無垢スラブ |
スラブ厚さ | ![]() |
![]() |
![]() |
スラブ重量 | 480kg/m² (コンクリート+おもり重量) |
530kg/m² (コンクリート重量) |
650kg/m² (コンクリート重量) |
PCa工場での製造状況