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流動閉塞杭とは

過去の大規模地震の際に、埋立地などで液状化とともに地盤が大きく変形する側方流動現象が発生し大きな被害をもたらしています。

「流動閉塞杭」は低改良率の杭式改良体を用いた側方流動対策工法で、低コストで側方流動を抑制して地盤および構造物の被害を低減します。「流動閉塞杭」ではどの方向から見ても杭式改良体が存在する配置になります。

 

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対策のイメージ

特徴

  1. どの方向から見ても杭が存在する流動閉塞杭配置(特許第5668976号)を採用し、効果を高めています。
  2. 液状化による側方流動量を1/4~1/5に低減できます。
  3. 表層の地盤改良体と杭式地盤改良を組み合わせた構造です。
  4. 低改良率(約20%)であるため比較的低コストです。
  5. 杭式改良であるため地下水の流れを妨げず、環境負荷の低い工法です。

従来の配置方法である整列配置や千鳥配置と比較して流動閉塞杭は変位抑制効果が20%程度高いことも確認しました。

 

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実地盤における試験実施状況

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完成した杭式改良体を掘り起こしたところ

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流動閉塞杭改良体のイメージ

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