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プレストレスト木質構造とは
木質部材にPC鋼材を組み込み、プレストレスを導入して柱に接合する構法です。木材接合部の剛性と強度を高めて耐震性を向上させ、単一の木質部材で従来よりも解放的な大空間や大きな開口を実現し、自由な間取りが可能になります。
「プレストレスト木質構造」建物のイメージ
特徴
- 木質部材は繊維直角方向の圧縮力に弱く、その方向にプレストレスを導入すると、梁が柱にめり込み、剛性や耐力の低下、また地震後の残留変形なども懸念されます。本構法では、これらの問題を解決して、より大きなプレストレスを導入するために、柱梁接合部に鉄筋コンクリート造を採用しています。
- PC鋼材を柱梁接合部(鉄筋コンクリート造)に貫通させて緊張することで、梁が柱に圧着され、大地震時にもPC鋼材がフレームの変形を元に戻す力(復元機能)を発揮するため優れた耐震性能を有します。
- 木質部材を使用することでCO2を貯蔵し、また排出量を削減するため、サスティナブルな建築物を提供します。
地震時の柱梁接合部の挙動イメージ