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SMC-Tunnelingシリーズ「クイックreインバート」とは

「クイックreインバート」は、従来の土留め工に用いられる親杭横矢板工法に替えて、オープンピット工法による連続したU型土留めを設置しインバートを追加施工する工法です。供用中の2車線以上の道路トンネル内で、1車線分の車両の通行を確保しながら、半断面ずつインバートを施工します。オープンシールド機内で掘削とU型溝設置を同時に実施してU型土留めを構築し、インバート掘削時の反対車線の安定、安全を確保することができます。

本工法は、国立研究開発法人土木研究所と共同で開発したものです。

特徴

  1. 無振動、無騒音の小規模メッセルシールド機を使用し、狭隘な作業箇所や車線規制などの制約条件下での施工が可能です。

  2. 従来工法で必要とされる親杭横矢板の施工が不要であり、土留めとインバート施工に要する工期を短縮することができます。また、最も交通災害のリスクが懸念される供用車線に近接した土留め杭打ち作業を省略できます。

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従来工法(左)と「クイックreインバート」(右)との比較

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「クイックreインバート」のイメージ図

実施例

■ 工事名 : 上信越自動車道 閼伽流山トンネル(上り線)補強工事

発注者 : 東日本高速道路株式会社 関東支社
工事場所 : 群馬県安中市松井町西野牧 ~ 長野県佐久市岩村田
工事概要 : 閼伽流山トンネル 上り線 トンネルインバート補強工 357m

【適用の効果】

本工法の適用により、土留めとインバート施工に要する工期を従来工法に比べて約35%短縮。

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