
#2 木造コンビニ、工事開始!基礎工事の後は「建て方」
基礎工事が終了した後は、「建て方」の工程です。建て方と聞いて、一般的には、「建てる方法」?という疑問が湧くかと思いますが、これは建設用語なので少し意味が違います。

つまり、「建て方」とは建物の骨組みが出来あがって、戸建の住宅などでよくある屋根の上からお餅を撒いたりする「上棟式」ができる状態までの工程のことです。
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最初はこんな状態。材料を揃えます。
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よく見ると木材に記号が印刷されています。
あらかじめ綿密に検討された施工計画によって、各部材は工場にて高精度に加工(プレカット)された状態で施工現場に納品されます。
部材が使用される部位もあらかじめ決められており、正確に建て方をおこなうために全ての部材に記号が記されています。
そのため、現場では設計図と記号を参照しながら組み立てるだけで良く、いわゆる木造建築のイメージの「かんな」や「ノミ」を使った細かい木材加工をこの現場では行いません。このように本プロジェクトでは高度な技術を用いることで高品質かつ高効率な施工を実現しています。
本プロジェクトにおける最も特徴的な点は、木造でありながら1時間耐火建築であるということです。そのために、1時間耐火認定取得の「木ぐるみFR」柱材を6本使用しています。
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木肌は美しいままに、耐火性能を有します
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「木ぐるみFR」は、構造体となる柱部材の周囲に難燃処理を施された木材で囲む構造となっています。
工事の様子
こちらは1Fの天井が出来上がるまでの工程をタイムラプスにしたアニメーションです。
どんどん出来上がっていきます。

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梁をかける作業
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赤枠が「木ぐるみFR」の柱材
快晴に恵まれた1日目は天井を貼って終了。
2日目も作業はどんどん進みます。屋根を架けるプロセスです。
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2日目 小屋組の材料を揚重して
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垂木を取り付けます

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屋根の下地材(野地板)を貼っています。
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様々な金具で部材を固定しています。

ここまで、なんとわずか2日で上棟!
木造らしい切妻屋根も形作られて、全体像が見えてきました。
どんなコンビニエンスストアとなるか竣工が楽しみ!
次回は、#3 内装です。