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Trunc-head®を用いた定着突起構造

PC箱桁橋等の定着突起部の配筋は、定着部の鉄筋と躯体の鉄筋が錯綜するため、鉄筋組立てに時間と手間を要します。施工が煩雑になるのは、定着部のPCシースを囲うように配置される鉄筋において、躯体内で定着するため折り曲げ加工した先端部分を躯体鉄筋に沿わせる必要があることが一つの要因になっています。これを解消するために、先端に円錐台形状の突起を設けた鉄筋「Trunc-head」を用いて躯体内に定着させることで、先端の折り曲げ加工が不要になり、鉄筋組立作業の合理化が可能となります。

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従来の定着突起構造の配筋
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Trunc-headを用いた定着突起構造の配筋

性能確認試験

定着突起鉄筋へのTrunc-head適用による性能を確認するため、定着突起を模擬した実物大載荷試験を行い、従来の曲げ加工した配筋の定着突起と同等の性能を保有していることを確認しました。

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Trunc-headによる配筋
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実物大載荷試験状況

実施例

●工事名 : 令和元年度県債道路受(復興)49-1-A06号(仮)鎮守大橋上部工工事(中央)
 場所:宮城県石巻市
 発注者:宮城県 東部土木事務所
 完成年:2022年3月

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