• 建築

風洞実験技術とは

風洞実験装置により自然風を模擬した風を発生させ、縮尺模型と各種センサーを用いて、建築物における風に関するさまざまな評価・検討を行う技術です。

概要

建物を建設する際には、風に関する様々な検討が求められます。
風に関する検討事項は、建物周辺の風環境評価(ビル風問題)、耐風安全性の検討、風揺れに対する居住性能評価、外装材の風鳴り音の評価など多岐にわたります。当社では、目的に応じて実験を行い、建物の風に関する検討・評価を行います。

 

fudojikken_01.png
風洞装置概観

風洞装置の主な仕様
fudojikken_02.png

風環境風洞実験

  • 建物の計画・設計段階に建物建設前後の周辺風環境の評価を行います。
  • 計画地周辺を再現した模型に測定点を設け、風速を測定します。計画地周辺の風向風速の長期観測データと風環境評価基準を用いて、各測定点での風環境を評価します。
  • 建物建設前後で風環境が変化した場合には、適切な防風対策を検討します。
  • 当社ではこれまで数多くの物件で、風洞実験による風環境評価を行っています。

fudojikken_03.png
風環境風洞実験の状況

風圧実験・風力実験

風圧実験や風力実験により、計画・設計段階に耐風安全性や強風時の居住性能を検討します。これまでに多くの超高層建物において、風圧実験・風力実験による検討を行っています。

  • 外装材設計用風荷重評価
    窓ガラスや外壁、ベランダ手摺といった建物の外装部材の風荷重を精度よく求めます。建設省告示では規定されていない部材についても設計用風荷重を算定することができます。 
  • 構造骨組み設計用風荷重評価
    建築物の構造骨組みの風荷重を求めます。さらに、風洞実験で得られる風圧力の時刻歴データをもとに動的応答解析を行い、より詳細な検討を行うことができます。
  • 風揺れに対する居住性能評価
    高層建物の風揺れに対する居住性能の検討を行います。

fudojikken_04.png
風圧実験の状況

fudojikken_05.png
風力実験の状況

建築