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Trunc-head®を用いたプレキャストPC床版の合理化継手工法

鋼桁橋の劣化したコンクリート床版の取替工事で、工程短縮や耐久性向上のためプレキャストPC床版を用いる場合に適用する工法です。プレキャストPC床版の橋軸方向の接合部に、先端に円錐台形状の突起を設けた鉄筋「Trunc-head」 を用いて定着させる接合構造により施工の合理化を図ります。

※ Trunc-head:端部を鍛造により円錐台形状に加工した機械式定着鉄筋。鉄筋直線部の付着力と先端部突起が負担する支圧力によって定着されます。

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Trunc-headによる継手構造 (床版支間3.0m程度での試算)

特徴

  • 輪荷重走行試験などの実証試験により、従来のループ継手などの工法を用いた場合と同等以上の性能を確認しています。
  • 現場施工となる直角方向鉄筋は、あらかじめ床版から出ているTrunc-head部分に仮置きできるため、床版設置後の挿入が必要なく、効率よく安全に施工することが可能です。

性能確認試験

高速道路会社(NEXCO)の試験方法に則り、輪荷重走行試験を実施し、耐用年数100年相当の性能を有していることを確認しました。
(NEXCOから性能証明書受領)

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輪荷重走行試験状況

実施例

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下熊谷川橋(下り線)床版取替工事
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大峰橋(下り線)他2橋床版取替工事

資料

土木